CSSのスタイルの指定では、使用するセレクタのタイプごとに優先順位があります。このセレクタのレベルが同じなら、後に記述されたものほど優先度が高くなります。
サンプルは、"box"+ナンバーのテキストの付いたボックスの背景色がそれぞれのテスト結果になります。// htmlソース <div class="box1"><span>box1</span></div> // CSSソース .box1 { background-color: yellow; background-color: lightgreen; }同じ「background-color」プロパティの指定が重複していますが、後(下側)が優先されるため、「lightgreen」で上書きされます。
// htmlソース <div class="box2 box2"><span>box2</span></div> // CSSソース .box2 { background-color: yellow; } .box2 { background-color: pink; }classの「.box2」が二重に定義されていますが、後(下側)が優先されるため、「pink」で上書きされます。
// htmlソース <div class="box3-1 box3-2"><span>box3</span></div> // CSSソース .box3-1 { background-color: pink; } .box3-2 { background-color: lightblue; }classに「box3-1」と「box3-2」が併記されていますが、後の「box3-2」が優先されるため、「lightblue」に上書きされます。
// htmlソース <div id="box4" class="box4"><span>box4</span></div> // CSSソース #box4 { background-color: palegoldenrod; } .box4 { background-color: lightblue; }idの「box4」とclassの「box4」が同じタグに同時に記述されています。classのほうが後ですが、classセレクタよりもid指定のセレクタが優先されるため、idの「box4」の「palegoldenrod」が適用されます。
// htmlソース <div class="box5-1 box5-2"><span>box5</span></div> // CSSソース div.box5-1 { background-color: plum; } .box5-2 { background-color: palegoldenrod; }タイプセレクタ付きclassとタイプセレクタ無しclassでは、タイプセレクタ付きのほうが優先されるため、
// htmlソース <div id="box6-1 id="box6-2"><span>box6</span></div> // CSSソース div#box6-1 { background-color: aquamarine; } #box6-2 { background-color: plum; }idを二つ付るのはNGなので、誤って付けてしまったと仮定したサンプルです。タイプセレクタ付きidとタイプセレクタ無しidは、タイプ付きのほうが優先されるため、「div.box6-1」の「aquamarine」が適用されます。
// htmlソース <div id="box7" class="box7"><span>box7</span></div> // CSSソース #box7 { background-color: beige; } div.box7 { background-color: aquamarine; }タイプセレクタの有る無しに関わらずidのほうが、タイプセレクタ付きclassよりも優先されるため、「#box7」の「beige」が適用されます。
// htmlソース <dl><dt></dt><dd class="box8">box8</dd></dl> // CSSソース .box8 { background-color: yellow; } dd { width:200px; padding:5px; border:1px solid #777; text-align:center; background-color: beige; }タイプセレクタ(この場合「dd」)とclassでは、classが優先されるため、「box8」の「yellow」が適用されます。
[CSS] 記述したスタイルの優先順位の確認(2) [CSS] 記述したスタイルの優先順位の確認(3)