SaaSは、「サーズ」と読むと怖い病気(SARS:重症急性呼吸器症候群)を連想してしまうためか、「サース」と発音するようです。もちろん、アルファベット読みの「エスエイエイエス」でも通じます。
追記 2008/02/29現在 業界人、業界webページなどで怖い病気の方の「サーズ」と発音、記述するケースが増えてきました。私的には、「サーズ」は先発のSARSに譲るべきと考えますが…、さてどうなるでしょう。
SaaSの意味は、Wikipediaによると、「ソフトウェアをサービスとして提供するソフトウェア販売の新しい形で、具体的には、従来の「ライセンシング」という形でパッケージソフトを販売し収入を得るのではなく、ソフトウェア機能をインターネットを通じて「サービス」として提供し、月額使用料というような形で収入を得る事業モデル」とあります。
これを読んだ限りでは、SaaSはASPと本質的な違いはないと思われますが、このところ、webでは、SaaSとASPとの差異を強調するページが多く目につきます。
では、公ではこれをどう捉えているのでしょうか?
「ASP・SaaS普及促進協議会」の設立で話題になっている総務省の報道資料ページ『ASP・SaaSの普及促進策に関する報告書と 「ASP・SaaS普及促進協議会」の設立について』(07/04/27)を見てみました。
そこにリンクが貼られている 「ASP・SaaSの普及促進策に関する調査研究」報告書(PDF・総務書、ASPIC Japan連名で発行)によると、
ASP はApplication Service Provider(=アプリケーションサービス提供事業者)の略語であり、1990 年代後半から米国を発信源として広まった概念である、しかしその定義に関しては、多様な解釈がなされ、一義的な唯一の定義は存在していない。
ASPIC Japan(注1)では、ASPの現在の利用実態に鑑み、その定義を広く次のように捉えることとしている。
ASPとは、『特定及び不特定ユーザが必要とするシステム機能を ASPと類似の用語として「ユーティリティコンピューティング」、「オンデマンドコンピューティング」、「SaaS(Software as a Service)」などが存在するが、ほとんどASPと同一の意味で使用されている。本報告では、「ASP」を「ASP・SaaS」と同義語として用いる。
(注1)ASPインダストリ・コンソーシアム・ジャパン:ASPを推進する特定非営利活動 法人。100を超えるASP関連企業や団体が参加。