[IEの不具合対応まとめ] IE7、IE8の画面が真っ白になる等のIEの不具合への対応、対処
webシステムの開発やwebページのデザインで、もっとも気にしなければならないブラウザは、言うまでもなくInternet Explorerです。一時に比べ、だいぶシェアを落としているといえども、断然トップシェアのブラウザですので。
【追記】IEを使う人はだいぶ減ってきました。2017年2月のブラウザシェアを見ると、1位のGoogle Chromeは、世界で46.5%、日本国内で31.2%です。2位のIEは、世界で10.7%、日本国内で27.2%になっています。世界で見ると、Google ChromeがかつてのIEのようにひとつだけ飛ぶ抜け、残りはどんぐりの背比べで、かろうじてIEが2位にとどまっている状態です。しかし、日本国内でのIE利用者は、2位とはいえ、まだ3割近くのシェアを保っていますので、まだまだ無視することはできません。このページでは、身近で報告されたIEバグへの対処法を掲載して行きます。
その他のIE関連ページ:
IE8の画面が真っ白になる問題
この問題もIE7の問題を引きずっているようにおもわれます。この問題に関するマイクロソフトのサポートページにおいては、「ページの読み込みに非常に長い時間がかかる」というネットワーク接続の問題を一緒にしているため、IE8の振る舞いとしての問題がぼかされてしまっています。
マイクロソフトのサポートページ:http://support.microsoft.com/kb/967897/ja
身近で起きた現象は、「IE8の画面が真っ白になる」もので、同列にあるほぼ同じ作りのwebページでこの現象が起きるページとまったく問題なく表示されるページがありました。このことからネットワーク接続の問題ではないことが分かります。
画面が真っ白になる問題への対処法
- サポートページにおいてネットワーク接続の問題以外の解決法として、「閲覧の履歴を削除する」、「アドオンなしのモードで Internet Explorer を実行する」、「Internet Explorer の設定をリセットする」、「システムの復元を実行する」、「互換表示」が掲載されています。どれも場合によっては有効な手段に違いありませんが、手間がかかり、PC初心者にとってはハードルの高いものが含まれています。そしてこれらの解決法が見る側だけに限っているというのが気になります。IE7のときのような作る側の技術的情報がなにもありません。
- 今回のケースでは前述のように問題なく表示されるページもあったので、両者のソースを比較してその違いから以下のような解決策を見つけました(IE8の画面が真っ白になる問題すべてに通用する解決法になるかまったく分かりません)。
- 問題が起きたページの特徴は、ページの文字コード宣言である"charset=utf-8"の前に、マルチバイト文字セットである日本語が使われたtitleがありました。そして問題が起きたとき、ページの文字コードを見るとshift-jisになっていました。 これらのことからIE8は最初に日本語に出くわすと以降の"charset=utf-8"を理解できなくなってしまう可能性に気づき、日本語を使ったtitleを"charset=utf-8"の後に記述することでとりあえず直りました。前にも書きましたが、この方法がIE8の画面が真っ白になる問題すべてに通用するかは分かりません。
IE7の画面が真っ白になる問題
IE6から5年ぶりにリリースされましたが、リリース当初から多くのバグが報告されています。一般ユーザーが気づかず見過ごすものから、だれもが驚きを持って直面するバグまでいろいろあります。中でも「画面が真っ白になる」バグは、ウィルス感染を疑う程強烈なバグです。2007年前後によく話題に上っていて、最近(2009年8月)ではあまり聞かなかったのですが、身近で報告されました。この問題は、対象ページに<SCRIPT> タグが使用されていることと、日本語の文字[マルチバイト文字セット (MBCS) の文字]が使用されていることが原因のようです。
画面が真っ白になる問題への対処法
- F5やCtrl+R、リロードボタンなどで、リロード(ページ再読み込み)すると、ページ内容が表示される場合があります。
- [ページ]ボタンから、[エンコード]→[自動選択]を選ぶか、ブラウザ画面右クリック→[エンコード]→[自動選択]を選ぶことで解決する場合もあります。
- Internet Explorer用の累積的なセキュリティ更新プログラムをインストールしていない場合は、最新の更新プログラムをインストールします。
この問題に関するマイクロソフトのサポートページ
http://support.microsoft.com/kb/933006/ja
IEで、tr:hover が機能しない場合の対処
IEのみ、tr:hoverが機能しない場合があります。詳細はわかりませんが、DOCTYPE宣言の書き方による後位互換のためと思われます。そこで、HTML 4の場合は、以下のDOCTYPE宣言にすることで、なおる場合があります。
<!DOCTYPE HTML PUBLIC "-//W3C//DTD HTML 4.01 Transitional//EN">また、HTML5の
<!DOCTYPE html>とすることで、なおる場合もあります。
関連ページ→ 「ブラウザ(IE)の後方互換モードによるwidthの解釈の違い」
このページは、報告を確認次第随時更新して行きます。
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