ネットワークを介してファイル共有する場合、さまざまなプロトコルを利用されますが、どれを利用してもそれに対応した
ポートを開く必要があり、セキュリティの確保が課題となります。その点を考慮したファイル共有のプロトコルが、webDAVです。
webDAVは、従来のHTTP1.1プロトコルを拡張したもので、
IETFにより、RFC 2291で提唱されRFC 2518として定義されています。
webDAVの主な特長
- ファイル転送機能
クライアントが作成したファイルをサーバに送信して公開したり、サーバ上のファイル・フォルダをダウンロードできます。
- FTPに近い機能を持っていますが、HTTPの拡張仕様であることから、SSLによる暗号化やプロキシ、Basic認証、ダイジェスト認証などをそのまま利用することができます。
- サーバー上のフォルダ・ファイル管理機能
サーバ上のファイル・フォルダのコピー・移動・削除が可能です。
- webページの作者、作成日などの管理機能。
- 編集中のファイルの書き換えロック機能。
多人数によるwebコンテンツ編集が可能です。
- ファイルのリビジョン管理(修正情報管理)機能。
- 使用するポートもHTTPと同じ80番のみなので、従来から立ち上げているwebサーバーでは、ファイヤーウォールの設定を変更することなく利用できます。
- Windows 、MacOSXに対応しているため、両OS間のファイル共有が容易です。(注:WindowsXPのバージョンによっては、不具合の可能性があります。また、LAN内のMacOSXの場合はSMBのほうがより容易です。)
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