ブロードバンドの利用状況

自宅のパソコンを使ってインターネットを利用する際にブロードバンド回線を利用している人の割合は、平成20年末時点で、6歳以上人口全体の47.0％、自宅のパソコンを使ってインターネットを利用する人の86.9％となっている。これを個人の属性別に、平成20年末と平成19年末で比較すると、世代別の利用率は、すべての世代で増加している。
また、所属世帯年収別の利用率は、200万円未満の世代が横ばいであるのを除くと、いずれの層においても平成19年末から伸びており、特に、2,000万円以上の層においては、11.8ポイントの伸びを示している。自宅のパソコンを使ってインターネットを利用する人のブロードバンド利用率をみると、最も低いのは所属世帯年収が最も低い200万円未満の層で81.4％、最も高いのは1,000万円〜1,500万円未満の層で89.6％となっている。

世代別ブロードバンド利用状況　(単位%)

	ブロードバンド利用率 (平成19年末)	ブロードバンド利用率 (平成20年末)	自宅のパソコンを使って インターネットを利用する人のブロードバンド利用率 (平成20年末)
６歳以上全体	40.6	47.0	86.9
６～12歳	35.8	45.1	87.8
13～19歳	61.4	69.1	85.6
20～29歳	61.2	68.3	85.7
30～39歳	57.4	64.7	89.1
40～49歳	55.4	65.7	87.7
50～59歳	43.4	48.2	85.0
60～64歳	28.2	33.7	86.6
65～69歳	11.3	13.1	75.0
70～79歳	6.3	13.2	92.2
80歳以上	0.4	4.6	98.6

所属世帯年収別ブロードバンド利用状況　(単位%)

	ブロードバンド利用率 (平成19年末)	ブロードバンド利用率 (平成20年末)	自宅のパソコンを使って インターネットを利用する人のブロードバンド利用率 (平成20年末)
200万円未満	17.7	17.7	81.4
200～400万円未満	27.0	33.5	84.0
400～600万円未満	37.8	42.6	85.7
600～800万円未満	43.1	51.5	87.5
800～1,000万円未満	48.7	55.5	86.5
1,000～1,500万円未満	49.4	61.0	89.6
1,500～2,000万円未満	59.6	61.7	89.2
2,000万円以上	48.6	60.4	85.5

また、平成20年末のブロードバンド回線の契約数は、3,011万契約（対前年比6.4％増）に達した。そのうち、DSL契約数は1,159万契約で対前年比11.7％減と減少傾向にある一方、FTTH契約数は対前年比27.3％増の1,442万契約と増加しており、ブロードバンド契約数に占めるFTTHの割合は47％を超えた。契約純増数の推移を見ると、DSLは純減傾向が続いている一方、FTTHは平成16年以降、一貫して純増となっており、FTTHがブロードバンド契約の増加をけん引しているといえる　

ブロードバンド契約数の推移　(単位　万契約)

	平成14年末	平成15年末	平成16年末	平成17年末	平成18年末	平成19年末	平成20年末
FTTH	21	89	243	464	794	1,133	1,442
DSL	565	1,027	1,333	1,448	1,424	1,313	1,159
CATV	195	248	287	324	357	383	408
FWA	3	3	3	2	1	1	1
合計	784	1,367	1,866	2,237	2,575	2,830	3,011

DSLとFTTHの契約純増数の推移　(単位　万契約)

	平成16年		平成17年				平成18年				平成19年				平成20年
四半期	III	IV	I	II	III	IV	I	II	III	IV	I	II	III	IV	I	II	III	IV
FTTH	27.7	39.8	46.5	51.4	56.8	65.9	82.0	84.8	84.9	78.6	86.4	88.0	82.2	82.2	82.4	93.2	67.1	66.1
DSL	68.5	52.2	35.0	40.6	22.3	17.5	3.7	-2.7	-9.5	-16.0	-22.3	-21.9	-31.1	-35.0	-42.2	-42.1	-32.3	-37.3